大きな絵と小さな音楽

絵,音楽,ことば

2018-01-01から1年間の記事一覧

冬が来た 空気の殻を破って冷気の中へ

ダダリオのナイロン弦に張り替える 張ったばかりは やわらかく ぬるぬる伸びていく

夏の暑さ 朝の大気だけが すがすがしい

カポをカポって つけると 弾けちゃうんだナ...たいていコレが..

雨が ふっている いぜんとして 火山は 霧の向こう

黄色い花 白い種子 植物がもぞもぞはえてきたやがて この道も緑に沈んでしまう...

夜の闇とともに蝙蝠がやってきた みんな ばらばらの方向に飛ぶので なんだか もう お祭りみたいだ

まいにち まいにち おそろしい数の検索をしており なにを こんなに検索しているんだろうと あやぶむ たいてい は 買いもしない品物や 悦びもない音楽など

授業をすると喉がかれた

あたたかい

胃カメラ のどが からからに なる

だいぶ ピアノというものがわかってきた なーんちゃって

音楽 と 絵

知人を絵に描くのは 路上で演奏するのと 同じように 緊張する 行為

知人の顔を描く 照れくさい

名前のない作品

命名する船 その名前によって前に進む

音楽をつくる 正しくなるようにする 正しさは重たい

遠い日はますます遠くなっていく 「月夜の島渡り」恒川光太郎

溶けたような枝が 頭上から道へ降り注ぐ この山の植生は 不思議だ

いきもの が そだつように えがいていく と いつも かべにはみだしてしまう

小指が 弾ける そうか こういう風に 弾けばよかったのか消えてしまわないうちに しっかり覚えておこう どうか 夢でありませんように

生命そのものを描く 筆が 心と大地をつなぐ

鳥・人体・骨・魚 大地の血管

春の嵐 大ぶりの枝を踏み 前へ

「気づきの多いミーティングでした」 ほうほう 気持ちのよくなる言葉だな

この川で たくさんの言葉が拾われるのを待っています

知られているだけで だれも 通らない道 絵を渡す時に カンバスに渡す ぽんぽんがついた棒

冬場のセメントは乾きが悪い 押すとペコリをへこむ まるで生き物のようだ

コンクリートを錬る