大きな絵と小さな音楽

絵,音楽,ことば

2017-01-01から1年間の記事一覧

今年最後の一日 描きかけの絵を完成させよう

出張から戻ると ギターの弦が二本切れていた 4本の狂ったハガネの振動 ただならん気配 感じる不安

とぼとぼと道を歩く 道は長い 百足をみつける やぁ 百足くん ひさしぶりだね

準備は万端だ 空を見上げる キャンバスに墨をひく 目が冴える

風が強い

太陽の光が降り注ぐ 熱線が皮膚にささる研究地で 誕生日のケーキを用意していただく こんな大きなケーキは初めてだ

大風 折れた木の枝が道路に散らかる 頭が痛むのは 気圧が低いからだろうか

雨があがる幾千の鳥居踏み越えて薄暮の国へ遠く 幾千の年月繰り返し戻ることのない 「きつねのよめいり」幼虫社

変なタイトルの書物を手に取る. 「赤いゾンビ、青いゾンビ。」川上 弘美

人類はほろび 雑草の天下となった 勝ち誇って天に伸びる草々 先はとんがっている

ホテルのラウンジの音楽 どんどん響く 聴いていると気分が上がるのはなんでだろう パッションフルーツというものを頼んでみる

入試期間は こちらも疲労こんばい そういうときは レコードに針を落とす 使える溝 使えない溝 ぐるぐると♪「いかれたBABY」Fishmans

雨のあとは 大量の虫が 大気を舞う

大きな絵 実際の大きさよりも 大きく描くのが とくに 愉しい こと に 気づいた

すべては天候のせいだとうことにしておく 梔子

朝は暑く 夜は寒い 一日の時間の中に 一年が折り畳まれたよう

空から大量の水が落ちてくる 滝のようだ

水 酸素 光 音楽 食事 会話 生きていくのに必要なもの

大都会の真ん中に一人 暖かい雨がふりそそぐ皮膚が張り詰め 身構え 空を仰ぐ 息を吐き出す

どんな風に友達をつくるのであろうか? 忘れてしまった太陽が暖かい

早朝起きて上京 母校にて講義 講義後 いくつかの質問のメールをいただく太陽が眩しい

ずっと歩いていくと いつか 地面が終わり そこから 宇宙が 始まる宇宙には 重力がないので 上も 下もない 当然 上座もない 重力がなくなると 人間の身分もなくなる

夢の中で ときどき 足が遅くなる なぜだろう

ラジオだと話し手の距離が近いのはなぜだろう 電波を介することで より近くなる

街を歩く 垂直に落ちてくる陽光

雪で鞄が真っ白になった

首が重たい 何か乗っているのかもう二月なのに まだ雪が ふっている

雨が冷たい 電線が空を切り裂く 網膜が乾く

フィールドワーク 太陽が暖かい

机を動かし 窓の側へ 卓上から外の景色へ なめらかに接続される 陽光がペンに影を落とす 肩の上を雲が流れる