大きな絵と小さな音楽

絵,音楽,ことば

2018-01-01から1年間の記事一覧

朝 起きると空気が冷たくない 春 が きた

すこし大きな絵を描いてみようと思う 飛散する飛沫 あぐらをかいて 嗤う

どうも読み間違いが多い

頭の中が砂になったかのよう 染みわたる音はどこかにないものか

音楽がちっとも でてこなくなった 何も響かない 頭がからっぽになったよう

ひょんなことから むかしのラジオドラマ音源を知人から譲り受ける 何十年も前のドラマ...うっすらと記憶に残っているものあり 皮質の薄皮をはぐような くすぐったい気持ちになる

自宅にてささやかな新年会 喉に痛み 口をひらくと棘がささる

江戸から開業している紙屋へ 和紙を買う 手漉きのものと機械引きのものと どちらも あらかじめ膠が引かれており 描きやすそうだ

マンション中に警報が鳴り響く 廊下を跳ね返るベルの音

都会の人は歩くのが速い 人流に巻き込まれる カルマン渦にくるくると

アスファルトに息を吹きかけたような薄氷が張っている

クラシックギターは キュッキュッいって 3割増しに上手く弾けた気がするナ

ギターを弾く ピアノを弾く 絵を描く およそ そういうことの繰り返しだ 保育園で小児と大差ない

家に入る 広く 寒い 沢山の人間 声

手足が凍る 仕事始め 出勤すると すでに部屋が暖かい あとで聞いたところによると 出勤時間前に 暖房をスタッフがつけてくださったそうだ

初夢 歯が抜け落ちる夢を観た/じゃりじゃりと/舌上を転がる歯を吐き捨てる 埋め込む手術代のことを考え/ずいぶんと入り用だな/など そして また一年が 始まった